日テレ視聴率工作

 視聴率工作なんて・・誰が気にするの? そもそも視聴者にとって、視聴率なんてほとんど関係の無い話。視聴率が重要になってくるのは、これで実績が決まってしまうTV局の中の人だとか、スポンサーだとか、ほぼ関係者おんりーな話でしょう。

 とりあえず、「詐欺罪の告訴も検討している」といった段階(しかも詐欺にあったとしても、被害にあったのは日テレ一社のみ)ですし、業務上横領にも当たらないとしているので、客観的に見てもそれほど騒ぐほどのことでもないような。
 役員の降格理由も「世間を騒がせた道義的責任」とのこと。きちんとした理由がなくても、世間を騒がせた責任と言って置けば、なんとかなった気がするものです。


 この一件だけを見ても、マスコミの特権意識が表れています。視聴者にはどうでも良い話をあたかも重要なように取り扱う。マスコミは自らを重要なものだと考えているし、そのために視聴率も重要なものだと考えている。そしてそのことを一般的な認識として、一般視聴者に押しつけたがっている。自らの権力を再生産するために。
 というのは考えすぎでしょうか。何やらマッチポンプ的な香りがするのですが。ActAgainstAIDSが思い出されるのですが。


 その昔、ActAgainstAIDSという運動がありました。というか今でもやってるのですか。コンサートなどを行って、その収益金をエイズの啓発のために使う、という主旨の運動なのですが。
 運動の主旨だけみると、よさそうに見えるのですが。本当にそう思う?
 お金の流れを考えてみると、要するに、マスメディアが主催してお金を集めて、そのお金はエイズの啓発のためにマスメディアによって使われるということですよね。エイズ防止のために何かを配ったり、エイズ研究とか調査とか、そういうことはしないわけです。あくまでも、啓発にしか使われないお金。お金はマスメディアにしか流れません。えーっと、ということはマッチポンプですか。
 この運動が始まったのもちょうどバブルがはじけた頃だし、恐らく広告収入の減少を補うために考え出された苦肉の策。


などと考えるのは、考えすぎでしょうか。