日本の貧困率の高さと亀井静香

政治ネタはわりと意識的に避けてきたんですけどちょっと書いてみます。
最初に言っておきますけど、私わりと亀井静香さん好きですよ。


OECDのワーキングペーパーによれば、日本は先進国三位の“高貧困率国”
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20050902/mng_____tokuho__000.shtml
http://www.rengo-soken.or.jp/dio/no197/siten.htm
http://www.oecd.org/dataoecd/48/9/34483698.pdf


原因は、所得の再分配が不十分なこととパート、アルバイトなどの低賃金労働ということらしいです。ちなみに人口あたりの自殺率はOECD加盟国中第二位。
日本は所得格差が大きくて貧困率が高く、自殺率も高い国なんです。
それはそれとして。


亀井静香と言えば、1994年の運輸大臣時代、契約制客室乗務員の導入に対して「乗客の安全を守るべき客室乗務員に極端に異なる2つの雇用体系が存在すると、士気の低下に繋がり安全上好ましくない」と強硬に反対し撤回させたことが印象に残ってます。許認可権を盾にとるとか規制緩和に逆行するとか利権がどうとかなどとマスコミには叩かれてたようです。
でも違うんです。彼は契約制客室乗務員という低賃金労働と戦っていたのであって、過等競争なグローバリズムと、所得格差の拡大に対して労働者を守るために戦っていたのであって、その一環として契約制客室乗務員の導入に対しても反対したのです。
(と、当時の私は勝手に思っている。)
私には、彼の問題意識がよくわかるような気がしますし、OECDの報告にもあるようにデータには現れてますが、世の中にはあまり受け入れられないのかなと感じます。私のように亀井静香を捕らえている人ってあまりいないのではないでしょうか。


死刑廃止論者だったり自衛隊イラク派遣に反対していたり個人的には最も自民党らしくない人と思うんですけど世の中には「古い自民党の象徴」って言う人もいますからね、感じ方の違いでしょうか。そういえばホリエモンも、亀井静香の演説を聞いてコミュニストの話を聞いてるようだなどと言ってましたね。