坂本真綾と長野まゆみ 「少年アリス」
何かね、気付いてみれば周りにaikoだとかZONEだとかのふぁんがいるわけですが。しかしねあなた。坂本真綾のほうがかわいいわけですよ。
別にね、「DIVE」*1がミュージックマガジン誌1999年のベストアルバムに選ばれただとかニコパチが初登場オリコン3位だったとか、そんなことはどうでも良いのですよ。aikoやZONEには勝てませんから。えーっと、動員数とかね。
ところで、みんなのうた12月、1月で坂本真綾「うちゅうひこうしのうた」
が放送されますよ。私はちらーっと見ただけですが、とりあえず明日に予約録画します。。
さて。
12/10発売のアルバムが「少年アリス」*2なわけです。何故こんなタイトルなのかわからないのですけど、よく考えれば長野まゆみのデビュー作と同名タイトルですね。個人的には長野まゆみはミドルティーンな頃に読み耽った作家の一人で、作品の特徴としてはいくつかあるんですけれども判りやすいところでは以下のようなもの。
- 男の子、というか少年しか出てこない
- 人物の名前が無機物の名前が使われることがある。たとえば銅貨だとか。
何故こんな特徴があるのかは今でもわかりませんが。全体的に透明感のある浮世離れの仕方というか・・。小川洋子だとかあるいは松村栄子のように、ジェンダー/性、あるいは身体の持つうっとうしさ があるのかなとは思ってました、若い頃から。あえて表現するなら、何かを排除した、ある規則に則って進行しているかのように見えます・・。文体に特徴があって、、それで好き嫌いが分かれるような作家だと思います。。というか、ショタなら普通に読めると思います。読めない人は10ページで投げます。長野まゆみで、本当に楽しく読めたのは「天体議会」と「テレヴィジョン・シティ」だけでした。私には合わなかったのかも。
からだが無くなるという感覚、透明感、そういう感覚が私は大好きでした。長野まゆみには、そういう感覚が少しだけある、と思います。