人権週間ですよ。そして、そのうさんくささについて思うこと

 さて、あまり話題に上ることの少ない人権週間とやらが始まっているのですが、いつも思うことは、人権週間にはなんでこんなにうさんくささがつきまとっているのだろうということ。そして、何故か活動家にさえもあまり見向きされてないように思うのは気のせい?

 私が言いたいのは、例えば、全国で40近くの市町村がオウム信者の住民票の受け入れ拒否を表明し、かつ、同じ自治体が人権啓蒙のためのイベントをやっていたこととかうさんくさいだろと。あえて何処だとは言いませんが。住民票の受け入れ拒否は明白な違法行為であり、人権侵害も甚だしい・・ そういう自治体が何を言っても説得力ないというか。というか、きみらはほんとにそのへんわかってるんかいなと小一時間。当時の官房長官も認める発言などしてましたねそういえば。

 うさんくさいと思うのは、人権が、特に人権週間には啓蒙すべきものとして語られるということに対してです。例えばそこには権力構造が見てとれます(啓蒙するもの/されるもの としての人権)。しかしまぁよく考えれば、人権週間そのものが人権思想の啓発のために制定されたので当たり前か・・。
 そもそも、人権って啓蒙する/されるものでしたか?少なくとも私にとっては、第一義的に戦うための理論的基盤であって、私自身を守ることだけでせいいっぱいで啓蒙なんてことは全く頭にないわけで。人権というみーむは弱者を守るためにあるのであって決して強者の論理ではないわけで。

 私と私の領域を守ることは、他人の領域と他人を守ること。何故そういうところから出発できないのでしょうか。体制にからめとられてはだめ。

 ああ、だからね、戦い方はかえなきゃいけないのよ。もし啓蒙するなら、もっと切り口の鋭いナイフが必要だと思う。相変わらずまとまってないですけど、人権週間によせて。