pHについて

検索してみるとわかりますがpHのpの語源については諸説あります。
数年前は英語のpowerだとかpotentialだとか言ってるサイトがほとんどでした。
英語のわけがないではないか。
最近はドイツ語のpotenzだとかフランス語のpouvoirだとかラテン語のpondusだとか言われてますが、もともとはラテン語のような気がします。

細かい話になりますが、pHは、水素イオン濃度をあらわす指数・・・ではありません。水素イオンの活量(activity)をあらわす指数です。高校生レベルなら水素イオン濃度云々でおおきな問題はないと思いますが、こみいった話をするときは区別しないと困ります。

いや、何か知り合いがね、面接試験でpHの定義を聞かれて水素イオン濃度云々の話をしたら、本当にそれであってるのか、と問い詰められた とか言っていたので、そういえば濃度じゃなくて活量だよねぇ、と思い出した。

こんな問題はどうですか。


問:
pH=4の廃液一tを中和するのに6mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液はどれだけ必要か求めなさい。


答:
これだけではわからない。だって緩衝能がわからないから。


pHが高いから危ないとか低いから危ないとか言いますが、実際にはpHはあまり関係なくて、残留性とか緩衝能が大きく影響してきます。塩酸は揮発するから良いけど硫酸はほとんど揮発しないとかね。