犬や猫の殺処分;二酸化炭素による窒息は安楽死です。

 行政等で犬や猫を処分する場合、最もよく用いられるのが二酸化炭素による安楽死です。死因が窒息なので苦しんで死ぬものと勘違いされている方も多く、そのように記述されているサイトも数十はあるかと思いますが間違ってます。もちろん探偵ファイルも間違ってます。二酸化炭素による安楽死が適切に行われた場合、苦しむ前に意識を失います。これは二酸化炭素が生理作用を有するからです。酸素濃度が十分にあっても、二酸化炭素濃度が7.5%になれば意識を失います。医学用語ではCO2ナルコーシスです多分。その後、ゆっくりと酸素濃度を低下させて窒息させます。意識を失う前に酸欠にならないように適切にモニターすることが必要です。
 マウス、ラット、にわとりに用いた場合、10秒前後で意識を失います。これはエーテルクロロホルム等の麻酔に比べて迅速で、苦痛や恐怖を与えない優れた方法です。
 歴史的には窒素も同様の目的で用いられてましたが、これには生理作用がほとんどなく苦しんで死ぬので現在では用いられていないはずです。
 ちなみに小動物の場合、ギロチンもたまに使用されますが、これも苦痛が長引かない妥当な安楽死の方法です。しかし人間の方が精神的にダメージを受けるという欠点があります。小動物の場合は頚椎脱臼がよく用いられます。

・・普通に調べればこれくらいのことはどこかに書いてありますよね。

 あと、ためしに実験動物に青酸カリを与えると即死ということはなく苦しんでた などと平気で書いてるサイトとかありますが実験者がそういうことしちゃだめです。というか、もうね、アホかと。たとえネタとか釣りでも書いちゃだめです。