児童ポルノ禁止法改正についてちょっと児童に聞いてみた

おさらい。児童ポルノ禁止法改正について、単純所持の禁止や二次元(マンガ、アニメ、ゲーム)を児童ポルノに含めようという動きがあって、財団法人日本ユニセフ協会が署名を集めだしました。財団法人ユニセフ協会に対して、二次元規制に関して、MIAUが公開質問状を送りました。
日本ユニセフ協会、あまり考えてなさそうだから華麗にスルーされそうな気もする。前の日本ユニセフ協会のサイトには確か、「概念としての児童」の権利を侵害するからだめみたいな事が書いてあったけどすぐにどこかへいった(消した?)ので、思いつきで書いたのかと思ってた。今回もそんなに考えて出してきたように見えないので、スルーするんじゃないかなと・・。


さて、児童ポルノ法禁止法改正にあたって、一番考慮しないといけないのは実在の児童の権利です。というわけで、このたびの「二次元規制」について、マンガやアニメについてよく理解していると思われる、知り合いの実在の児童ふたり(女子小学生と女子中学生)にどう思うか聞いてみました。

「絶対反対」
日本ユニセフ協会嫌いだー」

とのことでした。べっ別にあなたのために反対してるわけじゃないんだからねっ  とは言われませんでしたので少し残念です。本当はもっといろいろ突っ込んだ話も聞きたかったのだけど、なんとなく大人の政治活動にまきこみたくなかったので聞けませんでした。
彼女たちのためにも、健全な、必要であれば性的表現も含む、マンガやアニメの豊かな文化環境を残していかなければならないと思いました。

水からの伝言の、論文の件、ブラインド化が不十分じゃないか?

以前書いた水からの伝言に関連する論文(Double-Blind Test of the Effects of Distant Intention on Water Crystal Formation)、ざっくり読んでみた。
日本語の解説はこのあたりこちらも


ポジティブな意思を送ったほうがきれいな結晶になってるんだが、結論から言えばブラインド化が不十分で50%の確率で有意に、きれいな結晶が出るようになっている様子。脱力した。


A,B,C,Dのボトルを使い、A,Bにポジティブな意思?を入れ、C,Dをコントロールとして置き、これらはブラインド化されている。しかし、ボトルから結晶を作成して写真を撮る人が同一です。このときはコントロールが存在することを知らされているし、「どれかのボトルからできる結晶はきれいなはず」っていう先入観があれば、意識的にせよ無意識的にせよ、そのような写真をとってしまう事が起こりえる。どのボトルを(意識的、無意識的に)選ぶかだが、4つのうちのA,Bのみにポジティブな意思を込めてる?ので、確率は50%になりますよね。
私が指摘せずとも、この分野では優秀な物理学の専門家がたくさんいらっしゃるので、いいかなとも思ったけれどあまり話題になっていないみたいなので書いてみた。
まあ脱力するだけだからスルーされてるのかな・・・。きっと他の実験もこんな感じなんだろうな。
あと、実験に対する奇妙な注意深さを見て、反証実験するのは困難だと感じました。反証実験しても、「余計な念が入ったからうまくいかなかった」と、言われるんですよきっと。


・・・と、ここまで書いてから、ふと思いついたんだですが、逆の結果が出てもいくらでも言い訳できそうですよね。
A,Bは電磁波を通さない部屋に置かれてるからだめだったとか、同じビルに置いてあったC,Dにも伝わったとか。
水伝には詳しくないので、妥当な言い訳かどうかはわかりませんが。

プロピレングリコールががんの原因になるという都市伝説

http://archive.mag2.com/0000154606/20080303063922000.html から引用しますね。

そして その後にハルダRクラーク Hulda R Clark という女性の
薬草研究家が
THE CURE FOR ALL CANCERS (すべてのガンの治癒)
という本を出版した。これは、また製薬企業から強大な圧力がかかり
既存の出版業では出版できず、アンダーグラウンドで発売された。
そして米国で70万部の大ベストセラーになった。

実はこの本の中で筆者が主張していることは、
○がんは寄生虫が原因である。
プロピレングリコールというものがこの寄生虫のえさになる。
プロピレングリコールが肝臓にたまるので、この寄生虫がえさを求めて
肝臓に住むようになる。
○すると、肝臓が弱体化して免疫が低下してがんになりやすくなる。
○歯に詰める水銀アマルガムは溶け出して、肝臓を弱体化して
 がんになりやすくする。そのため、歯の詰め物は水銀アマルガムなどは
すべてやめてしまってセラミックスなどに変えるべきだ
ということである。

アメリカってフリーダム!表現の自由って素晴らしいな。70万部とかすごいな。プロピレングリコールが発がん性というのはこれが元ネタだったのかな・・。

二次ロリ(ショタ)規制とか日本ユニセフ協会の署名活動とか

定期的に(一部で)盛り上がる話題で何よりです・・笑。いつエロゲが違法化されるかとドキドキしています。違法化されたら、子どもや孫に語るんだ。昔はエロゲって言うものがあってね・・・。PCモニタに向かいながら笑ったり泣いたりしてたんだよって*1。エロゲはあれはあれで完成された形で世界に輸出したいくらいの文化です*2
それはさておき、いろんな人がいろんな事書いてるので特につけたすような事は無いと思うんですが、思ったことをつらつらと書いてみます・・。単純所持規制も問題が多いと思うけどとりあえずここではおいておきます。


疑問点をいくつか。
いったい誰が、二次ロリ(ショタ)規制を言い出したのか?
ユニセフは、マンガ、ゲーム、あるいはhentaiとも言われるアニメとかの規制なんて一言も言ってはいないし、懸念すらもしていない。子どもの権利条約選択議定書である、「子どもの売買、子ども売買春および子どもポルノグラフィーに関する子どもの権利条約の選択議定書(A/54/L.84)」にも書かれて無いし、もちろん子どもポルノグラフィーのいかなる定義にもあてはまらない。私の理解では、創作は子どもポルノグラフィーから外すというコンセンサスができている、ということになっている。欧米各国では法律で取り締まられているって書いてあるけど本当なのか。米国では規制したけど最高裁違憲判決が出たよ。規制してる国、あるいはこれらの所持で有罪になった人がいる国を教えてよ。調べたいのだけど調べ方がわかりません・・。どういう法律で、どういう運用がされてるかとか。世界の状況がどうなってるのか正しい情報を与えずに、内外から声があるなどと言って署名を求めるのは、道義的によろしくないだろう。


何が問題なのかいまいちわからない。
日本ユニセフ協会のサイトの「被害者のいない子どもポルノ?」を読んでも何が問題なのか、私の頭が悪いせいなのかさっぱりわかりません。どこにも、マンガなどに問題があるという直接的表現はありません。ただ、下のような表現があるだけです。

マンガの内容そのものが子どもを性虐待することと繋がっているならば、実在の子どもたちがそういった性対象として見られてしまう可能性があるのです。

可能性と、実際にするかどうかは非常に大きな溝があるので、可能性だけで規制するというのはどうかと思う*3。署名集めるのに、こんな理由しかもってこれない所とか、あいまいな書き方をしてる文書しか無いということが全てを物語ってる気がする。もうちょっとましな理由をつけてきてよ。


たぶん、ポルノの存在そのものを否定するには、思想的にはキリスト教右派(よくわからない)とかラディカル・フェミニズムあたりから借りてくるしか無いと思うんだけど、主な論点はラディカルフェミニズムのポルノ論争でいろいろ済ませてあるはず・・だと思う。


蛇足だけれど谷川俊太郎さんの詩で、8歳くらいで性交する詩があったと思うんだ。。そのうち詩や小説も禁止なんですか。マンガがだめならもちろんだめですよねー。

*1:きもいですが。。

*2:エロゲにエロは必要か必要で無いとかの論争があって、エロが無くてもエロゲが成り立つなどという主張などは多分部外者にはさっぱりわからないかと思います・・・。

*3:そして、二次と三次にはとっても大きな溝があるのです! 三次なんて二次の劣化コピーだろ? どう考えても二次のほうがいいし二次ロリショタが三次に手を出すわけないじゃないか

科学と科学を装うプロパガンダの違い

※3/10 一部修正しました。


科学の世界には査読(ピアレビュー)という制度があります。論文を学術雑誌に投稿して掲載する際に、同じ分野のほかの研究者に評価やコメントをもらい、その結果に応じて論文の修正を求められたり、掲載する/しないが決定される制度です。この制度によって、論文の明らかな間違いをチェックしたり、どうしようもないゴミ論文があふれかえるのを防ぎ、一定の品質を保っています*1。科学の世界では、最も重きを置かれるのは査読を経た論文です。学会発表しただけとか、査読の無い雑誌等に掲載されただけとかは重要視されません。特許を取っただけとか、ニュースで報道されただけとか、どこかのプレスリリースだけっていうのはもっと下であって、通常相手にされません。
一般の人には、あるいは専門家以外には、あるものが科学か、科学っぽいけれど別ものか、区別がつきにくいと思います。考えるためのひとつの基準は、それは査読の経たものかどうか、あるいは査読を経たものをもとにしているかどうかです。もちろん査読を経た論文だからといって全て信用していいわけではありませんが、検討の必要があるか無いかを判断する一次フィルターにはなりえます。一般の人には、査読を通ったものも単なるプレスリリースも、一緒に見えてるんじゃないかと危惧しています。これらは、科学の手続きから言えば、とても同一視できるものではありません。中には論文を出さずに世間向けの宣伝をさかんに繰り返す方もいますが、これらは科学の手続きに沿っておらず、単に金儲けか政治目的のプロパガンダも多いと考えます。いくつか例を示します。

水からの伝言

本が出てるだけで、論文出ていないので、科学のテーブルにのってさえいません。学会発表がなされてますが、学会発表は特に審査などありません。
論文出てないと思ってたら出てました。どんなものでも載せるジャーナルはあるものですね。学会の圧力があるから論文が載らない、なんてことは起こりえない例じゃないでしょうか。査読のある雑誌みたいなので、一次フィルターは通過してます。

経皮毒

論文も元になる論文の記述もありません。たとえば、経皮毒によって婦人病になったなどの論文があるわけではありません。しかし宣伝には熱心なようです。

ブラジャーの着用で乳がんリスクが増大

これも発表してから10年経つのに全く論文出ていないようです。

ダイオキシン内部負荷量計算に基づく耐容1日摂取量の新しい考えかたの提案

ダイオキシン環境ホルモン対策会議のニュースレターです。ダイオキシンの摂取量の考え方として、1細胞1分子以下にすればいいんじゃないか、わかりやすいから。という提案ですが、単なる政治団体のニュースレターで、内容的にもとても科学ではありません。1日あたり、1細胞1分子という根拠はわかりやすいというそれ以外に全くありません。わかりやすさで、摂取量の基準が決めることが可能だったら毒性学なんていりませんよね。これは科学ではなく科学っぽい何かですが、科学に弱い人はこれを科学的と思ってしまうのではないかと思います。

ヘアカラーは環境ホルモン

「食品と暮らしの安全」という団体が出したリーフレットによるものです。週刊現代にもこれをもとにした記事が掲載されました。発行は2002年ですが、プレスリリースや会報には載るのに論文としては出されていません。論文になっておらず、実験の詳細な条件などさっぱりわからないので、検討のしようもありません。だから相手にされてませんよね。本当にヘアカラーが危険ならさっさと論文を書いて必要な対策を国などに訴えるべきだし、危険がなければ危険がなかったという論文を書くべきです。単に言いっ放しで終わってます。団体にとってはいい宣伝になったでしょう。これは科学ではなくて科学を装ったプロパガンダです。
ちなみに実験を行ったのは、化学物質過敏症関係の文献でもよく見る北里研究所病院臨床環境医学センター(当時)の坂部貢さんということです。何故論文書かないのか。


いくらでもあげれそうですがこのへんで。
マスコミもそうですが一般消費者も、科学と、科学を装うプロパガンダの違いに対してもっと敏感になるべきです。

*1:それでもどうしようもないものが紛れてくることがありますが、査読がないよりはましです

化学物質過敏症と遺伝子多型 その2

その2です。今日取り上げるのも化学物質過敏症と、いくつかの酵素の遺伝子型を扱った論文です。タイトルは、Case-control study of genotypes in multiple chemical sensitivity: CYP2D6, NAT1, NAT2, PON1, PON2 and MTHFR*1で、これも「化学物質過敏症は遺伝子的な要因があるから心因性などではない」と主張される方がときどき引用される文献だと思います。

とても簡単な要旨:203人の化学物質過敏症(MCS)患者と162人のコントロールについて、CYP2D6,NAT1,NAT2,PON1,PON2の遺伝子型を調べた。CYP2D6とNAT2で有意差があった。MCS患者ではCYP2D6が活性型である率が高く、また、NAT2がrapid acetylatorsである率が高かった。
解説は他にもあるので、英語読むの苦手な方はhttp://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/sick_school/cs_kaigai/che_mcs_case_control_2004.htmlなどをどうぞ。


面白い研究だと思います。追試が行われ、他の地域や他の人種で、多少異なった研究デザインでも同じような結果が出れば、研究結果の一般性・信頼性は高まります。しかし、他の研究では、これとは全く逆の結果*2になりました。このように結果が食い違う(しかも正反対に)ということは、この種の研究は何らかの(未知のバイアスも含む)バイアスが容易に入り込むことを示唆しています。化学物質過敏症と診断された患者の集団が、健常人の集団と異なる遺伝的素因を持っていることは十分に考えられることです。しかしそれは、ただ単に、化学物質過敏症と診断された患者の中にアレルギーや慢性中毒その他の既存の疾患で説明できる患者が入っているだけかもしれません。最初にあげた文献では、たとえば、患者の中に精神医学による治療をドロップアウトしたCYP2D6活性型の集団が入っていたかもしれません。CYP2D6は抗うつ薬抗精神病薬代謝する酵素であり活性型だと薬物による治療が効きにくく、ドロップアウトしやすいのかもしれません。このようなバイアスが考慮された研究が行われ、再現性のある結果が得られない限り、MCSの身体的起源が強く証明されたとはとても言えません。


そもそも身体的起源だとか心因性だとか、はっきりとはわけられるものばかりなんでしょうか。たとえば、乳酸を静注したりカフェインをとったりするとパニック発作が起こるからパニック発作は身体的起源、って言ってみても、ねえ? パニック発作と化学物質の摂取との間には明白な関係が見られるのに、パニック障害心因性と言っても特には文句言われない(もちろん心因性の部分もあるし、身体的なものが原因になってる部分もある)。でも化学物質過敏症は化学物質の摂取との関係すら証明されていないのに、心因性の可能性も考慮しないといけないんじゃないか?と疑いを持っただけでも反発する人がいる。どうしてでしょう。

*1:訳:化学物質過敏症における遺伝子多型のケースコントロール研究:CYP2D6, NAT1, NAT2, PON1, PON2, MTHFR

*2:自己申告による化学物質過敏性の人は、NAT2がslow acetylatorsである率が有意に高かった。

化学物質過敏症と遺伝子多型 たぶんその1

化学物質過敏症(multiple chemical sensitivity)をめぐる言説に関してはいろいろと思うことがあります。コップとかバケツに化学物質がたまるみたいな話がよくなされますが、別に生理学的・毒性学的根拠があるわけでもない。でもみんな信じてる。これってとても奇妙な事です。化学物質過敏症を治すために、化学物質の排出をしなければならず、そのためには脂肪を落すことがいいと言われますが、これも根拠が無く*1、たとえば体脂肪率罹患率のデータも見たことありません。ここまで来ると単なるビリーバーにしか見えません。とりあえず、それはそれとして。


化学物質過敏症は気のせいではない説、を主張される方はこんなことを主張されます。化学物質過敏症の発症には遺伝要因が深く関わっていることが証明されてるから気のせいではない、と。本当でしょうか。私も、遺伝要因はかなりありそうなこと、だと考えています。前にもそんなことを書きました。私がトルエン苦手なのはきっと生まれつき何かの酵素の活性がおかしいからです。単なる主観ですけど。酵素の活性と化学物質過敏症を関連づけた研究はいくつかあるようです。今日は一つだけ取り上げます。群馬県衛生環境研究所が、有機リン系農薬等による化学物質過敏症の病態解明に関する研究、という報告書を出しています。有機リン化合物による化学物質過敏症と診断された患者76名、その家族22名、一般健常人(コントロール)4名の血液を採取し、有機リン系農薬の解毒酵素であるフェニトロチオンオクソナーゼの活性を測定したところ、コントロールに比べて患者はフェニトロチオンオクソナーゼの活性が低かった、という報告です。


でも、私には、この報告、いろいろおかしいように見えるんですよ。もしかしたら字数制限があったり、急いで書いてそうだったり*2するせいもあるかなとは思うんですが。それだけではなくて、なんといっても実験デザインがおかしい。コントロールがなんで4人なんですかー。統計的有意差の検出力を高めるためには、本当なら患者数と同じくらいほしいところです。統計にはあまり詳しくありませんが、二群間のサンプルサイズが大きく異なる場合には、マンホイットニー検定は第一種の過誤(有意差が無いのにあるとしてしまう過誤)が大きくなることがあるので*3、この統計処理を前提とした実験デザインは適当で無いかもしれません。それに統計処理以前の話として、4人をきちんとサンプリングしないと人数も少ないだけに簡単にバイアスがかかってしまいそうなんですが、どうやって被験者をリクルートしたかが不明なためバイアスの大きさについても不明です。


検討項目も少し変です。この研究の目的は、下の通りです。

今回、有機リン系農薬によるMCS とPON1 の多型との関連を検討するため、(以下略)

PON1多型と化学物質過敏症の関係を見るなら、図5のようなフェニトロチオンオクソナーゼ活性の患者-対象比較ではなく、PON1多型の患者-対象比較を行うべきです。図5だけでは、遺伝的素因によってフェニトロチオンオクソナーゼ活性が低いのか、それとも有機リン系農薬の曝露やその他の後天的影響によってフェニトロチオンオクソナーゼ活性が低いのかが不明なため、化学物質過敏症の発症に何が関わっているのかはわからないままです。検討項目が目的に沿っていません。


コントロールのほかに家族を何故置いているのかもいまいち不明です。同じ曝露環境にあっても、発症の程度に大きな個体差が存在する特徴があり、環境要因のほか遺伝要因が関与していると考えられるため、環境要因が同じような集団である家族からサンプルを集めて遺伝要因のみを比較したかったんだろうと思うのですが、これには有意な差はありませんでした。そもそもそんな比較であればコントロール4人はいらないはずです。もしかしたら、家族22人では有意な差がつかなかったため、後でコントロールを増やしてみたのかもしれません。後だしは、あまりよくないのですが。


有機リン系農薬による化学物質過敏症と遺伝的要素(PON1の遺伝子多型)の関係ですが、結論としては、遺伝的要素が関与してるかどうかはわからないということになります。フェニトロチオンオクソナーゼ活性の低下とは関係があるかもしれませんが、何故低下してるのかはわかりません。これはどこか査読付きの学術雑誌に投稿される(された)んでしょうか?ぜひ論文のほうも読みたいところです。

*1:そもそも化学物質が蓄積してるかどうかすら謎なのに。

*2:たとえばフェニトロチオンオキソナーゼ、フェニトロチオンオクソナーゼ、Fenitrothion oxonaseの表記ゆれなど

*3:http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/BF/index.htmlhttp://www7b.biglobe.ne.jp/~koizumi/koizumi_proportion.html